お風呂でむくみ疲労も回復する秘訣

まだあるお風呂の効果

 

 

静水圧でむくみの解消をするわけですが、それ以外にも「デトックス作用」も期待できます。ちょっと変なコトを訊きますが、お風呂に入るとなぜか尿意を感じることはありませんか?そうです。実はそれは単なる偶然ではなく、実際に医学的な理由もあるのです。

 

 

全身浴をしていると、腹周りが空気中よりも数センチ縮むような水圧で下半身が圧迫されています。そうすると、血液が上半身に戻ってきた時に、「心房性ナトリウム利尿ペプチド」が増えます。これは利尿作用をもたらすホルモンの一種であり、実際に尿量も増えて、塩分や老廃物の排泄を促進するのです。

 

 

「お風呂で発汗してデトックス」というようなイメージがあると思いますが、こうした汗腺による排泄作用よりも、実際には腎臓によって作る尿による老廃物の排泄作用の方が、効果は大きいとも言えるでしょう。十分に静水圧効果を得るためにはしっかり全身浴することをお勧めします。

 

 

心臓や肺に病気がある場合は例外です、静水圧が負担になるかもしれませんから半身浴に留めておいてください。

 

 

「浮力」にも健康効果があります。重力から解放してくれる「浮力」です。大きな鉄の船でも海に浮かぶように、水に浸かった物の浮き上がろうとする力は非常に強いのです。人間がお風呂に入っていても浮力によって浮き上がる力がかかります。肩まで浸かった状態なら、基本的に浮力によって体重は10分の1になります。お風呂に浸かるとふわふわして体が軽くなるのも当然です。

 

 

こうして筋肉の余計な緊張がなくなってリラックスできるのです。温熱作用と浮力作用は相性もいいのです。静水圧と浮力はシャワーでは得ることができません。