お風呂でむくみ疲労も回復する秘訣

お風呂は身近な健康法

 

 

1日仕事をして帰宅してからのお風呂は何とも気持ちがいいものです。リラックスできますし、これが最高の楽しみだ、という人も多いでしょう。

 

 

このお風呂にはいろいろ体にいい効果がありますが、お風呂で最もわかりやすい作用はやはり「温まる」ことです。つまり「温熱作用」 です。お湯に浸かると皮膚表面付近の温度は上昇し、実際にお湯に触れている皮膚の多くの血流に熱が伝わって血液が温められていきます。温まった血液は全身を巡っていきます。これがいわゆる温熱作用の効果となっています。

 

 

個人差による違いはありますが、約40℃のお湯に10~15分浸かっていると、基本的に体温が約1℃上昇します。そして、皮膚表面の温度に加えて、体の中心部分の温度(深部体温)も上昇します。「お風呂に入ると血行が良くなる」と俗に言いますが、足湯につかっただけでも温熱作用によって血液循環が良くなっていくのです。

 

 

お風呂の温熱で神経が刺激され、血管(血管内皮細胞)の内側の細胞から一酸化窒素が産生されます。一酸化窒素には血管を拡張させる作用があって、そのため多くの血液が流れるようになります。結果として心臓から全身に送り出される血液量も増加します。血流が増え、全身に酸素や栄養分を運びますが、不要になった二酸化炭素や老廃物は排出されます。

 

 

これで疲労回復につながります。医学的に言えばこうした作用から、血液循環が非常に良くなっていくわけです。これだけでもお風呂の健康効果が充分にあることがわかります。